デュアルSIM黎明。端末一個で2番号を格安で使い分けろ!|池端隆司のモバイルジャンクション

こんにちは、池端です。
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さて今回は、拙著でも少し取り上げた「デュアルSIM」の端末やサービスの有効性について語ります。特に、仕事用とプライベート用で複数のケータイ・スマホを使い分けている方、必見です。

「デュアルSIM」の端末やサービスの有効性

スマホにSIMを入れる時代は終わる?モバイルSIM登場の衝撃

結論から先に言います。1台の端末に複数のSIMをセットして仕事用、プライベートを使い分ける。
もしくはデータ通信は格安のSIM。通話はキャリアの一番安いプランでといった「スマート」な使い分けの時代が来る。私が電子書籍の原稿と格闘していた、ほんの数か月前に描いた未来予測はそんなイメージでした。しかし現実はそれより遥かに進化しており、ついこの間までの「常識」が次々と覆されてきています。先ごろドコモが開発を発表した、シャープ製の「ポータブルSIM」がまさにそれでした。

一見すると、Wi-MaxやE-MOBILEが先駆けとなったモバイルWi-FiルーターやWILLCOMから発売されたWX01TJと呼ばれるBluetooth接続で複数のAndroid端末で一つの電話番号で音声電話が出来る機器を同じものに思うかもしれません。確かに1台で複数のWi-Fi接続が共有できる。スマホ、タブレット、ノートパソコン、ゲーム機からでもインターネットに接続できるという点のみにおいては似ているといえます。肝は、接続だけでなく電話番号に紐付いた認証機能も「持ち歩け」て複数の端末で「共有」できる点。BluetoothとNASがポータブルSIM側についているので、SIMが入っていないタブレットやスマホでもBluetooth経由で認証を行って、通話のスタンバイが完了。NASが入っているということは、理論上はiPhoneをお財布ケータイ化する事だって、不可能ではないかもしれません。

モバイルSIM登場の衝撃

デュアルSIMで一人複数の電話番号を使い分ける

話題が特定のデバイス寄りになってきたので、話を戻します。つい2年位前まで、デュアルSIMは端末にあったアダプタを取り付ける「改造」がともなう「ギークでディープ」な領域のワードでした。作業自体はそれ程難しくはないのですが、プリント基板むきだしのモノを自分で取り付けて使うのは、どう考えても一般向けではないですよね。一部の国や中国では山寨機と呼ばれるジャンルの端末でデュアルSIM端末は存在しておりました。

国内での流れが変わったのは、このコラムでも何度か取り上げているMVNOによる格安SIMの充実と、最初からDUAL SIMに対応したSIMフリー端末が増えてきたこと。特にグローバルブランドであるGalaxyやXperiaが力を入れはじめた頃から、と読んでいます。1台で複数の番号(回線)が使えるケータイって一昔前のスパイ映画に出てくる小道具みたいですよね。

メリットは冒頭でも述べましたが、海外に頻繁に行くビジネスパーソンなら一方に海外で使えるSIMを挿しておき、入国と同時に仕事の電話をする。もしくは、個人事業主で複数のビジネスや屋号を持っている人なら、連絡先を使い分けたいというニーズにも応えてくれます。

ちなみに海外では、フィーチャーホン時代からDUAL SIMの端末は結構ありました。この分野でも日本は周回遅れだったのですね…
総務省からSIMフリー義務化の通達も出たようですし、DUAL SIMは今年後半のホットワードになることは確実。要注目です。

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池端 隆司
個人で1,000台以上の携帯端末を保有する弊社の携帯博士。株式会社ウェブレッジに2011年入社し、品質検証事業部の事業部長としてテストチームのマネージメントする他、「携帯電話研究家・品質コンサルタント」として活動。品質管理体制の構築・検証手法の提案、ニアショア・オフショア検証の体制構築提案を実施。そのほか国内、国外の携帯電話市場調査やアプリケーションの企画やアイディアの提案なども行う。 著書に「ディープでギークなスマホ情報―これがスマホ&モバイルの未来だ!?」 (技術評論社 2014年6月)がある。

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