IoTで運動せずにダイエットできるのか?!│木暮祐一のぶらり携帯散歩道

公開日: : 木暮祐一のぶらり携帯散歩道 ,

さる6月24日の、朝日新聞デジタルの報道で「偽シックスパッド、見抜けるか フリマサイトを監視も」なんて記事がありました。シックスパッドって、じつはとっても気になっていたんです。GoogleやFacebookは何を見抜いているのか、筆者の閲覧するWebのスクリーンには、やたらとデブ対策やハゲ対策の広告ばかり出現するのですが、中でもこのシックスパッドの広告は1日に何度目にすることか(笑)。ですので、もうどういった商品なのかすっかり頭に刷り込まれています。筆者がデブで(いや、本来シックスパッドは筋肉トレーニングシステムのはずですが、ダイエットにも効果的ということなのでしょう)、しかもスマホやIoTに関心があるということで、最適なターゲットなのでしょうね。

やたらと筆者のスクリーンに登場してくるシックスパッドの広告。狙われているな…

やたらと筆者のスクリーンに登場してくるシックスパッドの広告。狙われているな…

 朝日新聞デジタルの報道によれば、有名ブランドのバッグと同様なぐらい、フリマサイトにシックスパッドの偽物が出品されているのだそうです。記事に「正規品」と「コピー品」の比較写真が掲載されていましたが、確かに見分けがつかないほど精巧です。こんなグッズでさえも偽物が登場するのですね、というかそれほどまでに人気商品だったとは、恐るべし、シックスパッド。

で、シックスパッドについて改めて説明しますと、腹や腕に貼付けて、電気刺激で筋肉を鍛えるという健康器具ということになっています。名古屋市の健康美容機器メーカーMTGが、サッカーW杯で活躍中のクリスティアーノ・ロナウド選手と開発したとして、2015年から発売しているそうです。すでに販売数は100万台を突破し、MTGも今年7月に東証マザーズへ上場するほどの成長っぷりです。MTGは過去にも、美容ローラー「リファ」を開発し、これがまた偽物に悩まされ、その被害額は年間1億円はくだらないのだとか。

この手の電気刺激で筋肉を鍛えたり、ダイエットをするというような機器はこれまでもたくさんの製品が登場しています。筆者もじつはこの手のものをいくつか試したことはありました(が、3日坊主なんですね)。そうした中で、筆者がシックスパッドに興味関心を持っているのは、Bluetoothでスマホと接続して、シックスパッドの操作をスマホから行うという点です。スマホをコントローラー代わりにしているだけと言えばそれまでですが、ということで立派なIoT製品と言えそうではありませんか。

スマホとつながりトレーニングが可視化されるのがポイント(MTG社ウェブサイトより)

スマホとつながりトレーニングが可視化されるのがポイント(MTG社ウェブサイトより)

シックスパッドの操作だけでなく、アプリからはどの部分を鍛えているのか可視化され、鍛えている筋肉をより意識した効果的なトレーニングができるのも特徴です。継続努力値「mp(マッスルポイント)」を貯めることができたり、専門家のアドバイスが届いたりと、楽しんでトレーニングできる工夫も凝らされているようです。

身体の採寸ができるZOZOSUITが話題になりましたが、シックスパッドシリーズにはZOZOSUITコンセプトモデルのようなタイツやウェストトレーニングスーツなどもラインアップされています。それらはIoTではないにしても、気になりますね。

また、MTGは、シックスパッドを使って身体を鍛える現実の「ジム」まで開始しました。6月1日に、東京・代官山にプレオープンした会員制サービス「シックスパッドステーション」は、シックスパッドを用いエビデンスに基づいたトレーニングサービスを受けられるもので、トレーニング時間は15分。トレーニングプログラムに基づいた専用EMSスーツを借りてトレーニングを受けられるようです。

シックスパッドステーション代官山(ウェブサイトより)

シックスパッドステーション代官山(ウェブサイトより)

ということで、このコラムを書くためにシックスパッドのサイトを隅々まで読んでいたら、結局オンラインで注文してしまいました(笑)。言葉巧みに商品の魅力を紹介するシックスパッドのページは危険ですな。到着したら、ぜひまたレポートしてみたいと思います(三日坊主で終わらなければ)。

さて、朝日新聞オンラインの記事で指摘されていた偽物問題に戻りたいと思うのですが、記事によればこうしたブランドもの商品の偽物を見分けるサービスも登場しているのだそうです。リユース業大手のコメ兵は昨秋からブランド品特化のフリマアプリ「KANTE(カンテ)」のサービス提供を開始し、すでにダウンロードが10万件を超えているそうです。このサービスを利用して売買を行う場合、コメ兵の鑑定士が商品の真贋(しんがん)を判定するそうです。

また、AIを使って偽ブランドを見分けようという取り組みも。米国のベンチャー・エントルピーは今年1月から日本で法人向け事業を開始し、商品の拡大画像を専用カメラで撮影すると、AIが真贋を判断するそうです。15ブランドに対応し、制度は98.5%とか。こんなところにもICTの最新テクノロジーが投入されているんですね。

参考情報

TRAINING GEAR SIXPAD
https://www.mtgec.jp/wellness/sixpad/

SIXPAD STATION
https://www.sixpad-station.com/

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木暮祐一
1980年代後半より日本の携帯電話業界動向をウォッチし、携帯電話関連媒体の立ち上げや執筆などに携わる。2000年にはアスキーで携帯電話情報ニュースサイトを立ち上げ編集長を務めた。ケイ・ラボラトリー(現、KLab)を経て2009年に大学教員に転身。2013年より青森公立大学経営経済学部准教授。黎明期からの携帯電話端末コレクションも保有し、その数は1000台以上。株式会社ウェブレッジ社外アドバイザー
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