【IoT製品紹介】乳幼児だけでなく、高齢者や家族の睡眠を見守るIoTベビーモニターマットのご紹介

公開日: : 最終更新日:2017/08/04 IoTコラム, IoT製品紹介, インタビュー , , ,

SIDSをご存知でしょうか?
乳幼児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome)という、それまで元気だった赤ちゃんが突然死してしまう病名で、多くの研究がされているのですが未だに突然死する原因がつかめていない病気です。
SIDSはうつぶせ寝の時に発生率が高いというデータがあり、そもそも赤ちゃんは自分自身で寝返りをうつことができない為、うつぶせ寝だと窒息する事故が発生してしまいます。
そういうことから、保育所では預かった乳幼児の睡眠時チェックを0歳児は5分に1回、1~2歳児は10分に1回行う(記録する)ことを行政から指導されていて、ただでさえ保育士不足のところへ更に負担がかかっていると言われています。

株式会社リキッド・デザイン・システムズは呼吸をモニターすることのできる独自のバイタルセンサーを使って高齢者医療や介護市場向けの呼吸センサーを開発しています。
それを乳幼児向けに改良したものが、今回ご紹介するIoTベビーモニターマットを構成する重要部、睡眠センサー「IBUKI」です。

IoTベビーモニターマットについて

IoTベビーモニターマットは
・睡眠センサー「IBUKI」
・楽呼吸制菌ブリーズマット
・iPhone向け睡眠センサーアプリ「IBUKI」
で構成されています。3つに関してそれぞれ紹介をしたいと思います。

睡眠センサー「IBUKI」について

睡眠センサー「IBUKI」は、携帯よりやや大きい程のセンサー本体〈写真右〉と長さ28cmX8cmの大きさのエアパット〈写真左〉で構成されていて、エアパットの上に乗った人の呼吸をバイタルセンサーで検知、呼吸数が異常に低いもしくは高い場合はアラート音を発します。
このバイタルセンサーの凄いところは、「非接触」でも呼吸検知が可能なところで、例えば枕の下にエアパッドを設置してその上に頭が乗ってさえいれば検知可能という特徴があります。

睡眠センサー「IBUKI」

睡眠センサー「IBUKI」

今回の取材で、このような小型デバイスが呼吸検知できるということが「乳幼児や高齢者を初めとする睡眠時の見守り」だけでないもっと幅広い活用方法があるということがわかったのが一番の収穫だと感じており、このことは本文の最後の方でご紹介いたします。

楽呼吸制菌ブリーズマットについて

楽呼吸制菌ブリーズマットは、中空洞構造になっているマットレスに今治の消臭タオルをカバーしたものです。万が一、乳幼児(ゼロ歳児)がうつぶせ寝になっても呼吸がしやすくなっている為、呼吸センサーと合わせた2重対策で家族や保育士の心配を軽減します。

楽呼吸制菌ブリーズマット

楽呼吸制菌ブリーズマット

カバーに使われているタオルの消臭機能はとても高く、取材時のデモではアンモニアを小瓶の中にスプレーで吹きかけ、直後にタオルを小瓶に入れて蓋閉めて数回振るとどうなるか試させていただきました。
アンモニア吹きかけ直後に匂わせてもらった際には咳き込むくらいの強烈な臭さでしたが蓋を開けた時にはまったく臭さが無くなっているのにはびっくりしました。

また、中空洞構造のマットレスに顔面くっつけて鼻呼吸が自然にできることを確認しています。

iPhone向け睡眠センサーアプリ「IBUKI」について

iPhone向け睡眠センサーアプリ「IBUKI」は睡眠センサーとiPhoneをBLE接続させてこのアプリを使用するとセンサーが取得したデータを視覚的にイメージしやすいように表示させることができたり、呼吸数が異常に低いもしくは高い場合は(BLEの届く範囲内で)iPhoneを鳴らしたり振動することができます。

iPhone向け睡眠センサーアプリ「IBUKI」

iPhone向け睡眠センサーアプリ「IBUKI」

残念ながらAndroidに対応させることは今のところ無いとのことでしたがBLEに対応しているiPhoneであれば(例えばiPhone5でも)問題なく動作するとのことでした(iPad版は複数の乳幼児を同時に見守るタイプで業務用のみ販売)。

IoTベビーモニターマットの主な構成要素の3つについて紹介しました。次に使用方法を見ていきたいと思います。

IoTベビーモニターマットの使用方法

IoTベビーモニターマットの使用方法は以下の通りです。

①IBUKI本体の3つのスイッチの内本体電源スイッチをON、成人・乳幼児切替スイッチを測定対象に合わせ(乳幼児用か、成人用のどちらか)、アラートを鳴らしたい際にはアラート切替スイッチをONにします。
※乳幼児用にしている場合にはアラート切替スイッチをOFFにしても、安全のため本体のアラート音が鳴る仕様になっています。加えて、アラートをONにすると乳幼児が睡眠中にベッドや布団から離れた時に、離床アラートもなります。

②IBUKIのエアパットを楽呼吸制菌ブリーズマットに設置します。その際、エアパットの位置は、布団の中央で腰のやや上辺り当たるように位置決めします。

③IBUKIセンサー本体を、枕の上か布団の横などエアパットから離して置きます。その際、エアチューブが折れたり凹んだりしていないか確認します。

④iPhone向け睡眠センサーアプリ「IBUKI」を立ち上げてIBUKIセンサー本体とBluetooth接続を行います。

これで、睡眠している間の呼吸数が記録されていきます。IBUKIアプリ内では、30秒毎に呼吸の状態を記録していきます。同時にiPhone内のヘルスケアアプリでは1分毎に記録していきます。もし睡眠中に呼吸数が異常に高いもしくは低い数字となった場合、IBUKIセンサー本体のブザーが鳴ります。また、アプリの設定次第ではiPhoneを鳴らしたり振動させることができます。

・IBUKIアプリで呼吸数を記録

IBUKIアプリで呼吸数を記録

IBUKIアプリで呼吸数を記録

製品の今後

このような小型で簡便的、更に精度の高い呼吸検知が可能な製品は他には無いんじゃないかと感じました。
睡眠センサーアプリ「IBUKI」では検知した情報をリアルタイムで表示させることができるのですが、類似の競合製品にはこのような表示機能は無いそうです。
開発当初は呼吸の他に心拍も検知する機能も搭載していたようですが、試行錯誤の末に呼吸のモニタリングに機能を絞ったことで高精度が実現できたということです。

呼吸を見ることができると睡眠の質を見ることができるため、特に睡眠時無呼吸症候群(SAS)の発見にも貢献できると期待されています。
SASは動脈硬化や高血圧症、糖尿病など生活習慣病のリスクを高める要因となっていますが、現在1年に1回行う定期健診では問診票の項目にもなく、検査も行われていません。
SASがある運転ドライバーの場合、交通衝突事故の発生率が30%増えるという研究報告もあるとのことですが、IBUKIではSASを簡単に見つけることができるため、これだけ取っても優れたデバイスといえると思います。

現在は実際に保育園などの現場で利用してもらっての実証実験を行っており、そこで出てくる

・2歳児のように睡眠中に活発に動かれると、現在のエアパットの大きさだとカバーしきれない

・IBUKI本体から鳴るアラート音量の調節が行えないため万人受けする音量調整(現状の音量だと小さすぎるとの意見有)
などの課題解決について模索しているとの事です。

IoTベビーモニターマットの購入方法ですが
下記専用ページ
http://liquiddesign.co.jp/sales/

または
MAKUAKEサイトより購入することが可能です。
https://www.makuake.com/project/ibuki/

本記事で興味持たれましたら是非検討してみてください。

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T.Oguma
今までにない新しいサービスや課題解決につながるIoT製品についてどんどん取材していきます!

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