【IoT企画・開発】ユースケースから全てが始まる。「BONX」から学ぶ、IoT製品企画・開発のポイント

公開日: : 最終更新日:2016/11/01 IoTコラム, IoT企画・開発, インタビュー ,

ウェアラブルトランシーバー-BONX1

クラウドファンディングサイトIndiegogoで資金調達に成功した、IoTベンチャーでアウトドアスポーツ向けのウェアラブルトランシーバー「BONX(ボンクス)」
今回は、「BONX」のCTOである楢崎氏にインタビューし、IoT製品企画・開発のポイントを聞いてきました!

●BONXに関するその他の記事(近日公開)
アウトドアに最適!ウェアラブルトランシーバー『BONX』をご紹介
※BONXのマーケティング戦略記事も後日公開!

ウェアラブルトランシーバー「BONX」とは?

まずは、ウェアラブルトランシーバー「BONX」のコンセプトと特徴を聞いてみました。

ウェアラブルトランシーバーBONX2

楢崎氏「BONXは、スポーツ向けのウェアラブルトランシーバーで、アウトドアグループトークテクノロジーと今は呼んだりします。BONXイヤフォンとBluetoothで連動する専用のスマートフォンアプリ(iOS、Android)の仕組みを使って、アウトドアシーンでのちょっとした会話が出来るようになるウェアラブルデバイスです。」

自分たちが熱狂的なユーザーになり、製品を磨いた

ウェアラブルトランシーバーBONX3

次に、BONXを企画・開発する際に、重視したポイントに関して伺ってみました!

筆者「BONXを企画・開発する際に、最も意識したポイントや注意したポイントは何でしょうか?」

楢崎氏「色々ありますが、主に2点あります。1つ目が“自分たちが熱狂的なユーザーとなる”ことで、2つ目が“ユースケースありきで考える”ことです。」

筆者「それぞれ、どういう意味でしょうか?」

楢崎氏「1点目の、自分たちが熱狂的なユーザーになるというのは、元々自分たちがBONXの様な製品を欲しかったので作った(既存のBluetoothイヤフォンやトランシーバーではスノーボード中に気軽に会話出来ない問題があった)というのもあるのですが、自分たちが欲しいプロダクトだからこそ、妥協無しで、愚直にブラッシュアップし続けられています。実際のユーザーと同じ気持ちになれるからこそ、製品の良いところも悪いところも分かるし、自然とユーザー目線で使い勝手の良いプロダクトになると信じています。

筆者「自分たちが欲しい製品を作って、しかもそれがビジネスになるのが凄く羨ましいですね。他にも何かありますか?」

楢崎氏「他ですと、新機能を搭載した時は、必ず自分たちで検証するように心がけています。自分たちが満足出来ない製品は、ユーザーも満足するはずが無いので、例えば、“風切り音の対策が出来る機能が出来た!じゃあ誰か試して来て!”ではなく、実際に自分で自転車に乗って、本当に風切り音が聞こえないかどうか、実体験するようにしています。」

筆者「それは凄く地道で大変そうですね。」

楢崎氏「土日も検証で潰れる事もよくありますし、大変ですよ。でも、そのお陰で雪山に12-13回行けたので、仕事か遊びか分からなくなってますが。(苦笑)」

ユースケースありきで、全ての機能を追加する

ウェアラブルトランシーバーBONX5

筆者「2点目のユースケースありきで考えるというのは、どういうことでしょうか?」

楢崎氏「どんな機能を追加するときも、機能ありきではなくて、ユースケース、つまりは利用シーンから考えて機能へ落とし込みしています。ユーザーが必要としないモノや使われない機能を作っても意味ないですからね。BONXのメンバー同士でも、ユースケースに関する話を頻繁にしています。」

筆者「実際に試してみて、こういう利用シーンがあるから、この機能を追加する。という事ですよね。」

楢崎氏「そうですね。あと、よくメーカーが使う言葉で、“仕様だから、これは出来ません”というのがあるのですが、それは極力使わない様にしています。仕様かどうかはユーザーにとってはどうでも良い事で、我々はユーザーのニーズに沿った製品を提供していきたいので、そういう声はきちんと受け止めるようにしています。

モノではなく体験を創っている

ウェアラブルトランシーバーBONX6

筆者「IoTベンチャーでよくありそうなのが、カッコいいプロダクトを作って、なんかTech感があってクールっぽいというか。。。BONXはそうではなく、きちんとユーザーに寄り添って、どんどん磨かれているのですね!」

楢崎氏「我々は、BONXというモノではなく“体験を創っている”と考えています。IoTガジェットメーカーというよりは、スポーツをやるときに欠かせない存在になりたい。アウトドアスポーツの最中に仲間と気軽な一言をシェア出来て、より楽しくスポーツができるという体験を提供しているのがBONXだという風に考えています。

もちろん、Techっぽさもクールで大切ですけど、それよりも、好きなことをもっと楽しめるようになるためのギアのような存在になることが目標です。」

熱狂的なファンを増やしたい

最後に、BONXの今後の目指す姿やビジョンについて、聞いてみました!

筆者「今後、どのようにBONXをブラッシュアップしていく予定ですか?」

楢崎氏「今後のブラッシュアップに関しては、ハードウェアとソフトウェアの両面を改善させていきます。通話品質の向上や機能追加、アプリ面のUI改善、UX向上をしていきたいですね。
マーケティング的には、現在ウインタースポーツ、ロードバイク、釣りが主軸なので、横展開して別のスポーツにも展開したいです。」

筆者「目標やビジョンはどのようにお考えでしょうか?」

楢崎氏「販売目標などの詳細数値は言えないですが、特に重要視しているのが、BONXというブランドのファンを増やす事です。自分たちのような、熱狂的なコアユーザーをもっと見つけて、その人たちにも一緒にBONXの魅力を伝えてもらえたらなと思っています。基本的にグループトークで多人数で使うサービスなので、ネットワーク効果のような形で、伝搬させていきたいと考えています。」

以上のように、機能追加など製品のブラッシュアップを行いつつ、BONX自体の熱狂的なファンを獲得していきたいという事でした。
自分も、インタビューで具体的にBONXのことをより深く知れて、欲しくなりました!

まとめ IoT製品企画・開発のポイント

以上で、今回のインタビュー記事は終了ですが、いかがでしたか?
繰り返しになりますが、楢崎氏へのインタビューを通じて学んだ、「IoT製品企画・開発のポイント」を下記に記載します。

●自分たちが熱狂的なユーザーとなる
●自分たちが満足できる製品になるまで追求し続ける
●ユースケース(利用シーン)ありきで機能を実装する
●仕様かどうかはユーザーには関係ない。ニーズを仕様にしていく
●モノではなく、体験を創っていると考える
●熱狂的なファンを見つけていく

以上になりますが、IoT製品開発や事業企画の担当の方は、こちらのインタビューの内容を参考にして製品開発を行って頂けますと幸いです!

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●BONXに関するその他の記事はこちら
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※BONXのマーケティング戦略記事も後日公開!

●ウェアラブルトランシーバーBONX
https://bonx.co/ja/

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y.kawano

y.kawano

総合政策室株式会社ウェブレッジ
株式会社ウェブレッジのマーケティング・広報を担当している他、個人で美容関連サイトの運営もしています。 IoTに関するノウハウ・最新情報などを配信していきます。

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