【IoT企画・開発】ユーザー体験を徹底的に考えて製品開発を!「つながるライト」から学ぶ、IoT製品企画・開発のポイント

公開日: : 最終更新日:2016/10/06 IoTコラム, IoT企画・開発, インタビュー ,

IoT電球つながるライトから学ぶ、IoT製品企画・開発のポイント

IoT製品に関するニュースが増えてきた昨今、ユーザー体験を徹底的に考えるというスタンスでIoT製品開発を行っているボクシーズ株式会社。
今回は、IoT電球「つながるライト」の担当者である小野塚氏にインタビューし、IoT製品企画・開発のポイントを聞いてきました!

●つながるライトに関するその他の記事はこちら
【IoTマーケティング】「つながるライト」のマーケティング戦略〜販売パートナーを通じて拡販を目指す〜
【IoT製品紹介】「手軽に低価格でできる見守りサービス! IoT電球の「つながるライト」をご紹介♪」

IoT電球「つながるライト」とは?

まずは、IoT電球「つながるライト」のコンセプトと特徴を聞いてみました

IoT電球つながるライトの特徴

小野塚氏「つながるライトとは、専用の電球を取り付けるだけで簡単に利用出来て、「離れている大切な方を、自然に見守る」というコンセプトのIoT電球です。
つながるライトは、TAGCASTという屋内位置情報を検知出来るモジュールを電球に入れており、Bluetoothを利用することで、屋内などGPSの電波が届かない所も検知出来る仕組みを実現しております。

利用シーンとしては例えば、家庭や様々な施設のトイレ・風呂などの電球を、つながるライトに交換してあげると、トイレの電気が12h以上付いてない、いつも風呂に入る時間に電気が付かない、などの普段と異なる情報を検知して、BL-01という機器からクラウドを経由して、遠隔のスマートフォンに通知を送ることで、何かあればすぐに気付いて連絡が取れる見守りサービスです。」

企画のキッカケは、「自社のアセット活用」と「既存サービスに対する問題意識」

次に、どのようにこの製品の企画に至ったのか、キッカケについて伺ってみました!

小野塚氏「2つあって、自社のアセットを活用した新製品開発と、既存サービスに対する問題意識があり企画を考えました。1つは、先ほども述べましたが、TAGCASTという屋内位置情報を検知出来るモジュールを自社で開発して特許を取得しており、そのアセットを活かした製品開発をしたかったことで、2つ目は、既存の見守りサービスに対する問題意識です。」

筆者「既存サービスに対する問題意識とは?」

小野塚氏「大阪で開催された展示会でみた見守りサービスが、消費者にとって高度なもの、高額なものが多かったために、もっと手軽でライトに利用出来る見守りサービスが必要だと感じました。また、人感センサーをカーテンに取り付けたタイプの事例があったのですが、風に反応してしまったり、他にもペットでも反応してしまう問題がありました。そこを解決したかったので、我々は、必ず人間のアクションが伴う、電気のON/OFFに着目しました。」

以上のように、この製品企画は、
●自社のアセット(資産)を別の製品で活用
●既存サービスの問題を解決したサービス設計
の2点がポイントで生まれた事が分かりました。

製品開発の際に意識したのは「ユーザー体験」

IoT電球つながるライトのユーザー体験

筆者「つながるライトを開発する際に、どのような点を注意しましたか?」

小野塚氏「ユーザー体験を徹底的に考えて設計しました。もともと、弊社はスマホアプリ企画〜開発を“ユーザー体験を徹底的に考えて設計・開発”する事が得意で、今回のIoT製品開発でも同様に、ユーザー体験を意識して行いました。」

小野塚氏「IoTデバイスは、カッコよくデザインすれば一部のギークな人にはウケが良いですが、一般の人に普及しません。たとえカッコよくても一般の人に愛される製品でなければ、ビジネスとして成功させるのは難しい。また、ターゲットユーザー自体がギーク系の人ではなく高齢者、高齢者と別居する家族の層なので、カッコよさよりも簡単に使えるシンプルなモノづくりを心がけました。他には、既存の見守りサービスは高度・高価格なので、廉価に導入できる手頃な価格を実現しました。」

確かに、カッコよくてもそもそも使い方が分からなければ、ユーザー体験どころか製品自体が成り立たないですね。
シンプルに既存の電球と同じ形で、取り替えるだけで見守りサービスになるという「製品自体の分かりやすさ」は、徹底したユーザー体験を考えてきたボクシーズ社だからこそ実現したのかもしれません。

小野塚「また、この製品コンセプトでもある“自然に見守る”という点に関しても重要でして、とある見守りサービスでは高齢者が毎日ボタンを押したり何らかの意識的なアクションをする必要があり、面倒ですし、監視されている印象を受けたりするため、電気のON/OFFという生活する上で自然な動きをキーにして、見守られている印象を与えないようなサービス設計にしています。」

小野塚が仰る通り、トイレの電気を付ける動作であれば、特に普段の生活の一部として意識せずに過ごすことが出来て、高齢者にとっても、優しいサービスと言えそうです。

地味な実地テストを重ね、ユーザー体験を磨いた

筆者「最後に、具体的にユーザー体験を磨いた方法として、何か教えて頂けませんか?」

小野塚氏「地味かもしれませんが、実地テストを重ねてユーザー体験を改善しました。例えば、自分で泊まり込みでフィールドテストを行い製品の使いづらい部分や、この距離でもちゃんとON/OFFを検知できるのか?などのユーザー目線での検証を行いました。実際に自分がユーザーとなり体験をして、よりよいものを作ろうと心がけました。これは、結構地味で大変な作業ですが、つながるライトに限らず、弊社全体で重要視している考え方ですね。」

以上のように小野塚氏は、ユーザー体験を徹底的に磨くために、自ら泊まり込みでフィールドテストしたり、ブラッシュアップしていったとのこと。実際のユーザーと同じ気持ちで製品開発をするからこそ、利便性の高い製品に仕上がるのだと非常に勉強になりました!

まとめ IoT製品企画・開発のポイント

以上で、今回のインタビュー記事は終了ですが、いかがでしたか?
繰り返しになりますが、小野塚様へのインタビューを通じて学んだ、「IoT製品企画・開発のポイント」を下記に記載します。

●自社のアセット(資産)を別の製品で活用した
●既存サービスの問題を解決したサービス設計
●カッコよさではなく、「製品自体の分かりやすさ」を重視⇒一般の消費者でも使いやすいように
●泊まり込みでフィールドテストを行い製品の使いやすさを検証
●実際のユーザーと同じ気持ちで製品開発

以上になりますが、IoT製品開発や事業企画の担当の方は、こちらのインタビューの内容を参考にして製品開発を行って頂けますと幸いです!

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【IoTマーケティング】「つながるライト」のマーケティング戦略〜販売パートナーを通じて拡販を目指す〜
【IoT製品紹介】「手軽に低価格でできる見守りサービス! IoT電球の「つながるライト」をご紹介♪」

●IoT電球の見守りサービス「つながるライト」
http://hellolight.jp/

●ボクシーズ株式会社
http://boxyz.com/

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y.kawano

y.kawano

総合政策室株式会社ウェブレッジ
株式会社ウェブレッジのマーケティング・広報を担当している他、個人で美容関連サイトの運営もしています。 IoTに関するノウハウ・最新情報などを配信していきます。

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