自宅で活用したい身近なIoT(その2)スマホから家電をコントロール「eRemote」|木暮祐一のぶらり携帯散歩道

公開日: : 最終更新日:2016/07/04 モバイル研究家コラム, 木暮祐一のぶらり携帯散歩道 , ,

 IoT(Internet of Things = モノのインターネット)ブームに乗って、スマホと連携して生活を楽しく便利にしてくれる数々のツールが登場しています。筆者はそれらを使い、住居のスマート化を目指してみました。前回ご紹介したAkerunに続いて、今回は宅内の家電をスマホからコントロールしてしまう「eRemote」を導入しましたので、ご紹介しましょう。

部屋の家電をスマホでコントロールできるようになるeRemote

部屋の家電をスマホでコントロールできるようになるeRemote

赤外線リモコンを学習させスマホで操作

 eRemoteは、赤外線リモコンを学習させ、それらを遠隔からスマホでコントロールできてしまうという便利ツールです。赤外線で操作できるものでしたら何でも登録できそう。あるいはリモコンが無い家電品等でも、市販の赤外線スイッチなどを組み合わせることで、eRemoteのコントロール配下に並べることができます。

これがeRemote本体。360度方向に赤外線送信が可能です

これがeRemote本体。360度方向に赤外線送信が可能です

 まずはeRemoteの本体。外形はおにぎりのような形をしていますが、これはぐるりと7個もの赤外線送信端子を備えることで、360度方向に赤外線を送信することができるような構造になっているためです。そのほか、本体にはスイッチすらありません。電源用のマイクロUSB端子のほか、インジケーターランプが2灯と、リセットボタンの穴のみ。eRemoteを使うには、このほかにWi-Fi環境の用意が必要です。

 使い方としては、まずスマートフォンに専用アプリをインストール、そしてeRemote本体に電源を接続します。アプリを起動し、Wi-Fiのパスワードを入力して「SET」をタップするだけ。これで同じWi-Fi環境下にあるeRemote本体を認識し、スマホからコントロールできる状態になります。

セットアップは同じWi-Fi環境下で、アプリからWi-Fiのパスワードを入力するだけ

セットアップは同じWi-Fi環境下で、アプリからWi-Fiのパスワードを入力するだけ

 ここまでセットアップが終わりましたら、続いてスマホでコントロールしたい家電品を登録していきます。リモコン追加のメニューから、登録したい家電を選択していきます。ここにはないカテゴリの家電をオリジナルのアイコンで登録することももちろんできます。

 まずはエアコンを登録してみましょう。リモコンパネル選択画面から、「エアコン」を選択し、eRemote本体にエアコンのリモコンを向けてスイッチをONにするだけ。メジャーなエアコンであればeRemoteが機種を自動認識してくれます。筆者宅のエアコンは自動登録ができなかったようですので、「学習エアコン」を選択して主要な操作ごとにeRemoteに学習させ、スマホからON/OFFできるようにしました。アイコンは写真に変えることもできます。実際の家電の写真に変更しておくのも分かりやすいかもしれません。

登録したい家電をリモコンパネルから選択

登録したい家電をリモコンパネルから選択

エアコンを選択し、エアコンのリモコンをeRemoteに向けて操作すると自動学習する

エアコンを選択し、エアコンのリモコンをeRemoteに向けて操作すると自動学習する

筆者宅のエアコンは自動登録できない機種だったので、マニュアルで動作を登録しました

筆者宅のエアコンは自動登録できない機種だったので、マニュアルで動作を登録しました

アイコンや名前は変更可能

アイコンや名前は変更可能

 では続いて、室内の照明をeRemoteに登録してみましょう。ポイントは、室内照明を赤外線でコントロールできるかどうかという点になります。筆者の住居ではペンダント照明がいくつかあり、それらを登録してみることにしました。赤外線スイッチではない照明器具に関しては、ホームセンター等で販売されている赤外線スイッチを追加しました。

ホームセンターで入手した電灯用赤外線スイッチ

ホームセンターで入手した電灯用赤外線スイッチ

こんな感じで取り付けます

こんな感じで取り付けます

 エアコンと同様に、リモコンパネルからカスタマイズを選び、操作内容をeRemoteに覚えさせていきます。アイコンと名前は適宜カスタマイズしていきましょう。いくつか登録が終わると、アプリの画面上にその部屋で操作可能な家電のアイコンが並んでいきます。実際に操作する際は、アイコンをタップすることで、その家電品の操作メニュー画面が表示され、登録されている操作ボタンでON/OFF操作や、その他の機能操作を行います。

 また最初に登録したWi-Fi環境下にeRemoteが電源ONの状態で置かれていれば、スマホは他の場所にあっても家電をコントロールすることができます。登録操作以外では、スマホはWi-Fi環境下に無くても、通信さえできる環境にあればリモコン操作が可能です。つまり出先などからも家の家電をコントロールできるのです。

 またアプリには多数のeRemoteを登録することもできます。たとえば部屋ごとにeRemoteを設置し、各部屋の家電をすべて1台のスマホで操作するといった使い方が可能です。もちろん、家族で同じリモコン内容を共有することもできます。

IFTTT準拠のルームセンサーと連携

 eRemoteには連携可能なオプションツールがラインアップされています。その中で気になったのが、温度、湿度、照度、音、空気質の5つのセンサーを備え、IFTTTという考え方に基づいて機器の操作を行ってくれるスマートセンサー「eSensor」です。

 IFTTTは「If This Then That」の略。「もし(IF)、こちらサービスで何かがおきたら、あちらのサービスで何か(Then)をする」といった意味で、もともとはインターネット上にあるサービス同士を連携させるサービスとして知られるようになりました。

 一昨年、米Googleがサーモスタットを作っていたNest社を32億ドル(約3,200億円)もの巨額で買収し話題になったことがありましたが、このNestの最新サーモスタットがIFTTTに対応し、室内の状況に応じて「If This Then That」で家電をコントロールしてしまうという機能を備えていました。これと同じようなことを、eRemote+eSensorの組み合わせで手軽に実現させてしまうことができるのです。

これがeSensor。室内の温度、湿度、照度、音、空気質を監視してくれます

これがeSensor。室内の温度、湿度、照度、音、空気質を監視してくれます

 eSensorに電源を接続し、アプリから「デバイス+」を選択、eRemoteの登録時と同様にWi-Fiのパスワードを入力してSETボタンをタップすると、追加のデバイスとしてeSensorのアイコン(画面上にはeAirの名称)が並びます。このアイコンをタップすると、室内の温度、湿度は数値が、光や音、騒音はその状況がディスプレイ上に表示されます。

eSensorが検知した室内の状況

eSensorが検知した室内の状況

 このeSensorが検知した状況に応じて、家電をどのようにコントロールするかを設定しておくことができます。たとえば室温が15度を下回ったらエアコンの暖房をONにするとか、室内の照度が暗くなったら照明をONにするといった条件を、アプリに設定できるのです。

eSensorのタスク設定画面

eSensorのタスク設定画面

 わが家がなんだかすごくハイテクになった気分ですね。

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木暮祐一
1980年代後半より日本の携帯電話業界動向をウォッチし、携帯電話関連媒体の立ち上げや執筆などに携わる。2000年にはアスキーで携帯電話情報ニュースサイトを立ち上げ編集長を務めた。ケイ・ラボラトリー(現、KLab)を経て2009年に大学教員に転身。2013年より青森公立大学経営経済学部准教授。黎明期からの携帯電話端末コレクションも保有し、その数は1000台以上。株式会社ウェブレッジ社外アドバイザー

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