グループで情報共有「らくらく連絡網」アプリリニューアル|木暮祐一のぶらり携帯散歩道

イオレの運営する「らくらく連絡網」アプリがこのほど大幅にユーザーインターフェイスをリニューアルしました。グループ間で連絡を取るための手段として、ニッチな分野で大きなシェアを握っている「らくらく連絡網」ですが、まだご存じない方も少なくないでしょう。どのような使い方ができるのか解説しましょう。

お互いのアドレス等を非公開でも連絡を取り合える

 イオレが運営するこの「らくらく連絡網」ですが、そのスタートは2005年4月にオープンしたメーリングリストサービスにさかのぼります。グループで情報を共有するために、当時はフリーのメーリングリストサービスとしてサービス提供を開始し、その後時代の流れに応じて対応端末やサービス内容をブラッシュアップし、現在に至っています。PC用のサービスに加えケータイにも対応させ、その後、スマートフォンの時代となりスマホ用アプリの展開に至っています。

コミュニケーションツールとしてガラケー時代から根強いファンに支えられてきた「らくらく連絡網」

コミュニケーションツールとしてガラケー時代から根強いファンに支えられてきた「らくらく連絡網」

 イオレによれば、大きなプロモーションも打ってこなかったそうですが、その便利さが口コミで広がり、現在登録ユーザー数が650万人を超え、そのうち学生の利用が100万人を占めているというサービスになっています。学生ユーザー100万人ということは、日本の在学生のおよそ3人に1人が使っているサービスということになります。サークル活動などの連絡用にこのサービスが利用される機会が多いそうで、学生時代に使っていてその便利さが手放せなくなり引き続き社会人になっても愛用しているというユーザーが増えているという状況のようです。

 2009年には「モバイルプロジェクト・アワード2009」のモバイルソリューション部門で優秀賞を受賞。この当時はまだケータイサイトでのサービスが主体だったのですが、その後のスマートフォンへのシフトに合わせて、スマホ向けサービスを拡充していき、現在はアプリでの利用が中心になっているようです。

 グループで連絡する手段などいくらでもありそうなものですね。たとえば筆者の場合、ゼミや講義の連絡用に、これまで一般のメーリングリストや、Facebookのグループ機能、さらにはLINEのグループ機能なども使って学生たちと連絡を取り合ってきました。それでも十分そうなのですが、なぜ「らくらく連絡網」が利用されるのでしょうか。

 それはグループのメンバー同士で、お互いのアドレスやユーザーアカウントを公開したくないというケースが多々生じるからなのです。そうした場合に、「らくらく連絡網」を使えばメンバー間でプライベートなメールアドレス等を知られることなく相互にコミュニケーションできるというメリットがあります。

 また、当初はメーリングリストを主体にしたサービス展開を図ってきた「らくらく連絡網」ですが、アプリを利用することでその利便性はコミュニケーションを主体にした情報共有サービスへと発展しています。Facebookのグループ機能に準じたファイル共有機能も備えていますし、LINEのようなスタンプも使えるチャット機能も利用可能です。

LINEと同様にスタンプも使えるチャット画面

LINEと同様にスタンプも使えるチャット画面

アプリのリニューアルで使い勝手が格段に向上

 このほど行われたスマートフォン向けアプリのリニューアルでは、情報閲覧の視認性や操作性が大きくブラッシュアップされました。

 「らくらく連絡網」では、大きなグループのカテゴリとして「団体」があり、その団体の中で「グループ」を作成することができます。メッセージ(このサービスでは「連絡」)でやり取りする手段として「団体」全体とか、「グループ」を指定した送信、個別のユーザー宛の送信などを選べます。LINEのようなチャット(このサービスでは「会話」)をすることもできます。

自分が管理している団体を管理する画面

自分が管理している団体を管理する画面

 一方で課題だったのが、多数の団体やグループに所属していて、それらでのメッセージやチャットが飛び交うと、受信した通知を開くにはその都度団体の切り替えが必要で手間がかかっていました。これが、アプリのリニューアルによって、団体を超えて時系列に一覧表示されるようになりました。

リニューアルで団体等を越えて通知が一覧表示されるようになった

リニューアルで団体等を越えて通知が一覧表示されるようになった

 団体の中でメッセージのやり取りをしたり、ファイルを共有するという使い方の他にも、さまざまな機能を活用することができます。たとえば、期限を設けた「賛否確認」や「出欠確認」機能や、コンパ日程の調整に便利そうな「日程調整」機能、設問に対して回答を集められる「アンケート」機能、さらには「安否確認」機能も用意されています。

各機能の設定画面

各機能の設定画面

たとえばアンケートをメンバーに投げるのも簡単

たとえばアンケートをメンバーに投げるのも簡単

出欠確認画面イメージ

出欠確認画面イメージ

 グループ活動において、ユーザー間のプライバシーを守りながらしっかりとコミュニケーションできる優れたサービスといえます。サービスの利用は無料。ただし受信メールに広告が入ります。広告が入らない団体有料版も用意されており、こちらは100人で5,000円(税別)となっています。

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木暮祐一
1980年代後半より日本の携帯電話業界動向をウォッチし、携帯電話関連媒体の立ち上げや執筆などに携わる。2000年にはアスキーで携帯電話情報ニュースサイトを立ち上げ編集長を務めた。ケイ・ラボラトリー(現、KLab)を経て2009年に大学教員に転身。2013年より青森公立大学経営経済学部准教授。黎明期からの携帯電話端末コレクションも保有し、その数は1000台以上。株式会社ウェブレッジ社外アドバイザー

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