JINSが寝不足解消メガネ?!を発売|木暮祐一のぶらり携帯散歩道

公開日: : 最終更新日:2016/01/14 モバイル研究家コラム, 木暮祐一のぶらり携帯散歩道

スマホを目覚まし代わりに使っている方も少なくないでしょう。筆者もその一人ですが、枕元にスマホを置いておくと、ついついベッドに入ってからスマホの画面に見入ってしまったりしていませんか? じつはこれ、睡眠に悪影響だってご存知でした?!

ブルーライトが交感神経を刺激する

 光の刺激は、自律神経の交感神経を優位にし、逆にリラックスを促す副交感神経の働きを弱めてしまいます。バリバリと仕事をこなさなくてはならない日中は光の刺激があったほうが良いわけですが、就寝前などは部屋の明かりを落とすことで副交感神経を活性化させ、身体をリラックスさせるべきでしょう。同時に、睡眠ホルモンともいわれる「メラトニン」も睡眠の質に大きく影響してきます。メラトニンは、朝、太陽などの光に当ることで体内時計がリセットされ、この刺激によって15~6時間後、すなわち就寝時に分泌されるようになります。

 副交感神経の活性化によるリラックスと、メラトニンの適切な分泌が質の高い眠りにつながるというわけですが、これを妨害してしまうのが光刺激です。とくに昨今話題になっている「ブルーライト」と呼ばれる、波長が380~500nmの領域にある青色の可視光線はメラトニンの分泌を抑制してしまうことも知られるようになりました。ブルーライトは太陽光や蛍光灯、白熱灯などにも含まれますが、特に白色LEDには同じ強さの光でもブルーライトが含まれる量が多くなってしまうそうです。

 白色LEDといえば、パソコンやスマホのディスプレイに使われているわけで、パソコンやスマホを常用する現代人はつねに過剰なブルーライトにさらされていることになります。この刺激の強い光を浴びてしまうと交感神経も高まってしまい、目が覚めてしまうのです。筆者の場合、スマホの目覚ましが鳴ったら、そのままスマホでメールをチェックしたり、ソーシャルメディアのタイムラインを眺めるなどすることで、一気に交感神経を高め脳を目覚めさせている(?)のですが、逆に就寝時にスマホを触ってしまうと、なかなか寝付けないな、となんとなく感じていました。まさにブルーライトの悪影響なのでしょう。

 こうした、就寝時についついスマホを見入ってしまう人に最適なメガネがこのほどJINSから発売されました。それがこの「JINS SCREEN NIGHT USE」です。JINSは以前から、PCユーザー向けにブルーライトを抑制してくれるメガネ「JINS PC」を販売してきましたが、2015年12月よりそのラインナップが再編成され、ブルーライトカット率25%の「JINS SCREEN DAIRY USE」と、カット率38%の「JINS SCREEN HEAVY USE」、さらにカット率が60%の「JINS SCREEN NIGHT USE」の3種類となりました。このうち「JINS SCREEN NIGHT USE」はまさに「寝る前スマホのお供となる、安眠対策メガネ」という位置づけになっています。

パソコンやスマホのディスプレイが発するブルーライトは太陽光より刺激が強い?!

パソコンやスマホのディスプレイが発するブルーライトは太陽光より刺激が強い?!

着用により睡眠の質が改善される?!

 一般的には就寝2時間にはパソコンやスマホのディスプレイから離れ、落ち着いた灯りのもとでリラックスした時間を過ごしてから休むというのがベストです。しかしながら、現代は何かとパソコンやスマホから離れることは難しいものです。ましてや、ベッドに入ってからスマホを操作している人も多いのではないでしょうか。強力なブルーライトが目に入ってくると、体内時計は太陽光だと勘違いしてしまいます。このため、なかなか寝付けなかったり、寝付けたとしても深い眠りを得られず、睡眠の質が低下し、翌日に疲れが残ってしまったりします。こうした習慣が続くと、ついには不眠に陥ってしまうことも。

就寝前でもスマホが手放せない人はJINS SCREEN NIGHT USEを掛けるべし

就寝前でもスマホが手放せない人はJINS SCREEN NIGHT USEを掛けるべし

 筆者も早速、このJINS SCREEN NIGHT USEを購入してみましたが、どれほど効果があるのかはこれから試したいところです。JINSの公表データによれば、就寝前2時間のスマホ作業を行った際の尿中のメラトニンを計測の結果、ダミーメガネを掛けていた群のほうがわずかながら上昇したということです。ともあれ、はたして体感的にどれぐらい効果があるのかは、筆者自身で人体実験を試みてみたいと思います。

 ちなみに、JINS SCREEN NIGHT USEはあくまでも暗所(照度を落とした場所)でスマホなどのディスプレイを見るときに使用を推奨するメガネということで、明るい場所では視野に違和感を感じる場合も考えられるので、使用を控えてほしいという注意書きがありました。日中は、ブルーライトカット率がそれほど高くない「JINS SCREEN DAIRY USE」等を使用しましょう、ということのようです。

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木暮祐一
1980年代後半より日本の携帯電話業界動向をウォッチし、携帯電話関連媒体の立ち上げや執筆などに携わる。2000年にはアスキーで携帯電話情報ニュースサイトを立ち上げ編集長を務めた。ケイ・ラボラトリー(現、KLab)を経て2009年に大学教員に転身。2013年より青森公立大学経営経済学部准教授。黎明期からの携帯電話端末コレクションも保有し、その数は1000台以上。株式会社ウェブレッジ社外アドバイザー
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