Googleサービスの機能拡充2選|木暮祐一のぶらり携帯散歩道

公開日: : 最終更新日:2015/06/12 モバイル研究家コラム, 木暮祐一のぶらり携帯散歩道

Googleは米国時間の5月28日に、開発者向けのイベントである「Google I/O 2015」を開催しました。モバイル決済プラットフォーム「Android Pay」やら、IoT向けプラットフォーム「Brillo」など多数のトピックが公表され、今年も盛りだくさんな感じでしたが、その中で筆者がとくに気になった、おそらく読者の皆さんも大いにメリットを感じられると思われる2つのサービスについてご紹介しておきましょう。

「Google Map」がオフラインにも対応する?!

 もはや、スマホの利用において「マップ」機能は欠かせない存在ですが、やはり各社が提供するマップ機能の中でも評価が高いのがGoogle製「Google Map」でしょう。単に地図機能としての利用にとどまらず、最近は目的地までの経路検索(とくにナビゲーション)としての活用も欠かせなくなってきました。そもそも筆者の愛車に取り付けられているカーナビゲーションに地図がバージョンアップさえ不可能になってしまった上、筆者が住むローカルエリアは次々に新しい道路が建設される一方で、もはやカーナビなど使い物になりません。そんなときに役立つのが、スマホやタブレットに入れた「Google Map」です。常に最新のマップを通信を通じて表示してくれるのですから、これほど心強いものはありません。

 一方で、難点は「電波が入らないエリア」では使えなくなってしまうこと。それはそうです、常に通信し、周辺の地図情報をスマホやタブレットに取得してディスプレイ上に描画していくわけですから、インターネット接続ができなくなってしまったら、マップのデータが途切れてしまいます。これは、都心部にお住まいのユーザーにはなかなかご理解いただけないかもしれませんが、筆者は東北の山間部を行ったり来たりしておりますので、人里離れた場所に入ればただちに「圏外」となってしまい、インターネット接続も途切れてしまいます。田舎では、スマホのマップ機能の重宝さを十分に享受できない一面もあるのです。こうしたところでは、カーナビのようにあらかじめマップデータが端末内にも保存されてて、オフラインでも利用できたらよいなと思っていました。

 そんな“痒い所に手が届く”機能を、このほどGoogle Mapが備えてくれることになりました。Googleによれば、Google Mapのユーザー数は全世界で10億人を超えるそう。このGoogle Mapが「2015年中」にオフライン対応するということが公表されました。ユーザーは端末に地図データをあらかじめダウンロードしておいて、たとえばインターネットに接続されていないときでも、ターンバイターン方式の音声道案内などの機能が利用できるようになるそうです。

 筆者のクルマによる活動範囲においても、電波の「圏外」になる場所や、3Gの電波しか入らないというような場所がたくさんあります。こうしたところで、新しいGoogle Mapはますます活躍してくれそうです。ただし他方で、こうしたAndroid上の位置情報を活用したサービスは、常にGoogleに自分の居場所を知られているという恐ろしい一面もあります。「Google Location History」というサービスはご存知でしょうか。自分のGoogleアカウントでログインした状態のPCやスマホで、「Location History」を検索してみてください。驚くことに、過去のいつ何時に自分がどこに居たかの記録が残されていたりします。

Google Mapのナビゲーション機能は筆者もこのところ欠かせないサービスです。

Google Mapのナビゲーション機能は筆者もこのところ欠かせないサービスです。オフライン対応で一段と利便性が高まるかも。

「Location History」と検索すると、自分の過去の居場所がすべて丸見え

他方で、「Location History」と検索すると、自分の過去の居場所がすべて丸見えで驚きます。

容量無制限で保存可能な「Google Photos」

 もうひとつ驚いたのは、画像オンラインストレージサービスである「Google Photos」の機能拡充で、画像は16メガピクセル、動画は1080pまでとの制約はあるものの、なんと「容量無制限」で保存可能になるということ。(これまでは、2048×2048ピクセル以下の画像に関して保存容量無制限ではありました)

 オンラインストレージサービスは現在各社が提供しており、たとえば筆者はDropboxを長年愛用してきました。しかし、画像類を保存し始めると、あっという間に容量が不足するようになり、やむを得ず有料サービスへ移行することになるのですよね。スマホ向けDropboxアプリをインストールすると、撮影した画像を自動的にDropboxにアップロードしてくれる機能の設定画面が表示され、これをONにしておくと、スマホで撮影した画像はいつのまにかオンラインにアップロードされ、オフィスや自宅のPCで直ちに閲覧・編集が可能と便利なことこの上ないのですが、一方でストレージの容量に応じた利用料や、発生する通信によるパケットの浪費が気になっていたところでした。

 何かとストレージの容量を食ってしまう画像系データは、Google Photosに集約させ、他のストレージサービスは画像保管を避けることで、ストレージ利用料の削減につなげられそうです。一方で、Googleにプライベートな画像データを、下手すれば位置情報や友人知人の顔情報付きで情報提供しているというちょっと恐ろしい一面も無いわけではないですが…。

「Google Photos(フォト)」。

スマホで撮影した画像が自動的にGoogleドライブにアップロードされ、他のスマホやPCで閲覧、編集可能は「Google Photos(フォト)」。今後は画像は16メガピクセル、動画は1080pまでであれば容量無制限無料で利用可能になります。

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木暮祐一
1980年代後半より日本の携帯電話業界動向をウォッチし、携帯電話関連媒体の立ち上げや執筆などに携わる。2000年にはアスキーで携帯電話情報ニュースサイトを立ち上げ編集長を務めた。ケイ・ラボラトリー(現、KLab)を経て2009年に大学教員に転身。2013年より青森公立大学経営経済学部准教授。黎明期からの携帯電話端末コレクションも保有し、その数は1000台以上。株式会社ウェブレッジ社外アドバイザー
IoT品質検証

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