キーワード頭出し可能なボイスレコーダーアプリ|木暮祐一のぶらり携帯散歩道

公開日: : 最終更新日:2015/04/09 モバイル研究家コラム, 木暮祐一のぶらり携帯散歩道 ,

スマホは言ってみれば「常に持ち歩いて利用できるコンピュータ」。従来のケータイ以上に、アプリを有効活用することで、色々な機能を持たせることもできます。ということで筆者の場合、少なくとも筆者の授業では積極的にスマホやタブレット、もちろんノートパソコンも含め、ICT機器を有効に学習に活用しなさいと指導してきました。とくにクラウドを有効に活用するアプリ等を積極的に推奨していますが、このほどカシオ計算機が学習にも活用できそうなボイスレコーダーアプリを発表しました。

授業でスマートデバイスを有効活用する

 筆者が大学の講義等で推奨しているのは、ありきたりと言われそうですが、Gmailのフル活用(メール、カレンダー、ハングアウトなど)、Dropboxによる自宅PC等とのファイル共有、そしてEvernoteの有効活用でした。
 今どきの学生さんたちは、分からないことがあればすぐにスマホで「ググる」のが当たり前、調べることには手馴れています。しかし、せっかく調べてもそれを保存するところまでやっている人はわずかでした。そこで検索結果など、Webで調べたことはEvernoteに記録させ、上手にタグなども使いこなしてもらって、復習に必要なときにすぐに情報を引き出せるようにしてもらっています。
 こうしたパブリッククラウドを活用することの是非はありますが、あいにく学内のコミュニケーションシステムが最新スマートデバイスに十分な対応ができていないので、よく知られた代表的なサービスを紹介し、まずはそれを使いこなすことを推奨してきました。
 Evernoteは比較的好評で、講義のメモを取るときなどにも有効に活用されているようです。そのままEvernoteにメモを入力していく学生さんも居ますし、さらにEvernoteのカメラ機能や録音機能まで使って講義の内容を記録する学生さんもいます。紙のノートを否定しているわけではなく、しっかりノートを作っている学生さんも少なくないですが、そのノート内容をEvernoteのカメラで撮影しておけば、紙のノートと同時に、クラウドにもノート内容を残せます。
 さて、そんな中で、録音メモというのはいざというときに役立つものなのですが、このほど画期的なボイスレコーダーアプリが登場しました。それが『キーワード頭出し ボイスレコーダー』です。

キーワード入力で録音データの頭出しができる

 カシオ計算機が3月26日にリリースした新アプリ『キーワード頭出し ボイスレコーダー』は、このアプリを通じて録音した音声データを、後から検索語をかな文字で入力することで、音声キーワード検索技術により録音データ内の検索語に類似する部分の頭出しができてしまうという優れものなのです。
 たとえば講義をメモ代わりに録音し、後から再生して復習する際に、キーワード検索窓にかなで検索語を入力すると、録音されたデータのそのキーワード部分にジャンプができてしまうのです。講義というと一般的に90分ですが、このアプリでは最大2時間まで録音でき、その内容をあとで復習するときも効率的に必要なところに飛んで再生ができるというわけです。
現時点でiOSのみの対応で、アプリ価格は4月30日までの特別価格で300円、以後は500円となるようです。

起動画面。手早く起動でき、すぐに録音開始できます

起動画面。手早く起動でき、すぐに録音開始できます

録音中の画面。中央少し上あたりに「マーク」「メモ」「写真」というアイコンに注意! 録音中、あるいは再生時にマークやメモを記録できます

録音中の画面。中央少し上あたりに「マーク」「メモ」「写真」というアイコンに注意! 録音中、あるいは再生時にマークやメモを記録できます

「マーク」はあらかじめ3文言が用意されていますが、オリジナルのマークも作成可能

「マーク」はあらかじめ3文言が用意されていますが、オリジナルのマークも作成可能

「メモ」は、録音時や再生時に文章を書きとめておくことができます

「メモ」は、録音時や再生時に文章を書きとめておくことができます

録音したデータの再生時の画面。録音中に入力したマークやメモ、写真などがそのタイミングに残されています。キーワードをかなで入力して頭出しが可能

録音したデータの再生時の画面。録音中に入力したマークやメモ、写真などがそのタイミングに残されています。キーワードをかなで入力して頭出しが可能

当然のことながら録音データの書き出しも可能です。Evernoteにも残せます

当然のことながら録音データの書き出しも可能です。Evernoteにも残せます

 これぞ、授業にも有効なアプリだ! と、感心してこのコラムでご紹介させていただきましたが、そもそもビジネスシーンでも有効活用できますね。筆者はもともと記者・編集者でしたから、取材時にICレコーダーで対話内容を記録しておく習慣がありましたが、このアプリは便利に活用できそうです。それ以外のビジネス用途でも活用できそう。何より、カシオ計算機がスマホアプリ事業をやってらしたことにも驚きでした。

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木暮祐一
1980年代後半より日本の携帯電話業界動向をウォッチし、携帯電話関連媒体の立ち上げや執筆などに携わる。2000年にはアスキーで携帯電話情報ニュースサイトを立ち上げ編集長を務めた。ケイ・ラボラトリー(現、KLab)を経て2009年に大学教員に転身。2013年より青森公立大学経営経済学部准教授。黎明期からの携帯電話端末コレクションも保有し、その数は1000台以上。株式会社ウェブレッジ社外アドバイザー
IoT品質検証

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