様々な組み合わせが楽しめるアルカテルの最新スマホ|山根康宏のワールドモバイルレポート

ヨーロッパやアジアのみならず、最近では日本にもSIMフリースマートフォンを投入したアルカテル。その最新モデルは小型サイズのサブモニターやノートPCのような周辺機器が用意されており、スマートフォンの活用シーンを大きく広げてくれる。

電子ペーパー端末やハンズフリー端末が利用できる

スマートフォンと組み合わせて利用できる周辺機器は様々なものが販売されている。最近少しずつ知られるようになった腕時計型デバイスのスマートウォッチはその筆頭だろう。海外では長時間通話する人の多くがBluetoothヘッドセットを耳につけており、小さいサイズのものから携帯電話の形状のような受話器型など色々なものが販売されている。

このように多数のスマートフォン用周辺機器が販売されているが、スマートフォン大手のアルカテルは9月に発表した最新モデル向けに自社製の周辺機器を4製品発表した。そのいずれもがスマートフォンの使い方をより便利にしてくれるもので、他社スマートフォンでもぜひとも使いたくなるような魅力的なものばかりなのだ。

アルカテルが発表した最新スマートフォン『OneTouch Hero2』は6インチフルHDディスプレイを搭載したファブレット。iPhone 6 Plusよりも大きいもののサイズは160.5×81.6×7.9mmに抑えられている。本体の左側面にはマグネット内蔵の端子があり、フリップカバーを簡単に装着できる。そのフリップカバーはLED内蔵など機能式のものも販売される予定だ。実はこの機能は昨年の前モデル、『OneTouch Hero』でも実装されていた。

アルカテルの最新モデル、OneTouch Hero2

アルカテルの最新モデル、OneTouch Hero2

その初代Heroは電子ペーパー内蔵のフリップカバーも企画されたのだが商品化はされなかった。だが2014年モデルとなるHero2では、別の形で電子ペーパーの利用が実現化された。それが『E-Card』と呼ばれる小型のデバイスだ。

E-Cardは3.5インチの電子ペーパー端末。Hero2とBluetoothで接続され、Hero2側のスクリーンショットをワンタッチで送信することができる。E-Cardはモノクロ表示であるが、お気に入りの写真、航空券のEチケット、目的地の地図などを手軽に表示できるわけだ。またHero2側の電子書籍アプリと連動し、E-Card側で電子ブックを読むことができる。

E-Cardを使えばスマホをカバンの中に入れたまま書籍も読める

E-Cardを使えばスマホをカバンの中に入れたまま書籍も読める

またハンズフリー端末として用意されるのが『Sidekick 2』だ。小型の携帯電話ライクなスタイルをしており、これを使えばHero2を取り出さなくとも通話やメッセージ送信ができ、また音楽プレーヤーのコントローラーとしても利用できる。

Sidekick 2のキー部分はタッチパネルになっており、スリープ中は何も表示されていない。だが電話やメッセージを送るときは10キーが表示される。また音楽プレーヤーを利用するときはタッチパネル部分に再生キーなどが表示されるなど、利用するアプリに応じてキー表示も変更される。現時点では他のキー表示はできないものの、将来はここに手書き文字入力パッドやカメラのシャッターボタンが表示される、といった拡張も見込めるかもしれない。

スマートフォンと連携するハンズフリー端末はHTCが純正品を出しており、またサードパーティー各社からも販売されているが、このSidekick 2のようなタッチパネルが変化するものはまだ無いようだ。もしかするといずれ他社から類似した製品が登場するかもしれない。年々大型化するスマートフォンだが、将来はこの手のハンズフリー端末の併用が当たり前になっているかもしれない。

機能に応じてタッチパネル部分の表示が変わるハンズフリー端末、Sidekick 2

機能に応じてタッチパネル部分の表示が変わるハンズフリー端末、Sidekick 2

ノートPCの代わりにも使える変幻自在なスマホ!

さて6インチもあるHero2の画面を使えば、簡単な仕事くらいは楽にこなすことができるだろう。外付けのキーボードを接続すればメールの返信やちょっとした報告書くらいは書くことができそうである。だがアルカテルはそれよりもさらに強力な周辺機器を用意してくれた。それがノートPC型の外付けデバイスの『One Touch laptop』だ。

まるでノートPC、いや一昔前のネットブックのようにも見えるこのOne Touch laptopは、10インチ台の画面とキーボードを備えている。だが本体にはCPUなどPCとして必要なものは一切搭載しておらず、Hero2とはWi-Fiで接続される。そしてHero2の画面をそのままOne Touch laptopの画面上に表示してくれるのだ。本体にはUSBポートもあり、USBマウスをつなげば「Android OSの動くミニサイズのノートPC」として利用できる。

One Touch laptopがあれば電車に座って移動中や、カフェで時間があるときなどに大画面で動画を見ることもできるし、キーボードを使えばSNSの返信も簡単だ。マウスを併用すれば写真の簡単な加工もできるだろう。

まるでノートPCのようなOne Touch laptop

まるでノートPCのようなOne Touch laptop

実はこのOne Touch laptopと同じコンセプトの製品は、2011年に韓国の通信キャリアのKTが『KT Spider Phone』として発表し、同じくノートPC型デバイスやゲームコントローラーなどを販売した。だが当時はまだスマートフォンの能力が非力であったことからノートPC代わりに使うには実用性が不足していた。だがHero2はフルHDディスプレイとノートPCと変わらぬ画面解像度を持ち、LTE対応で高速通信が可能、CPUも2GHzとパワフルだ。2014年の最新スマートフォンは、ノートPCの代替となるだけの性能を十分有しているのである。

Hero2を購入してこれらの周辺機器を揃えれば、まる1日スマートフォンに触れることなくあらゆることができてしまうかもしれない。アルカテルはこの他にもスマートウォッチも開発中であり、また面白いアクセサリとして音楽コントローラーとして使えるタッチパッド『Magic Flip DJ』も販売予定だ。これ以外にもどんな周辺機器が登場するのか、アルカテルのスマートフォンはこれからどんどん面白くなりそうである。

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山根 康宏

山根 康宏

香港在住15年。海外展示会取材や海外市場調査のため1年の半分を 海外で過ごす。2003年に前職を退職し同年に携帯電話研究家として独立。 香港を拠点にフリーランスの活動を開始する。消費者目線でのコラムやレポートを執筆する他、 コンサルティング活動も行っている。 週アスPLUS『山根博士の海外モバイル通信』、 ITmedia『山根康宏の中国携帯最新事情』、CNET『中国トンデモケータイ図鑑』など、 メディアでの連載多数。 携帯電話をこよなく愛しており、海外出張時は現地端末やプリペイドSIMを必ず購入、 それらのコレクターでもある。 収集した海外携帯電話の台数は約1300台、SIMカードは約500枚(2014年6月時点)。 株式会社ウェブレッジ社外アドバイザー

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